正社員生涯賃金

男性の8割が正社員、女性の4割強が正社員

雇用形態別に見ると、07年度時点で、正規社員が占める割合は男性の場合は8割、女性は4割強です。 20年前の1987年と比較してみると、男性の正規社員は9割、女性は6割程度なので、 男性の正規社員はこの20年で1割減少、女性は2割減少しています。 非正規雇用(派遣、アルバイト・パートなど)が着実に増えているのは確かですが、 男性の場合、正社員の人が8割いるので、大多数を占めていると言えるでしょう。 女性は近年、非正規雇用の増加のペースが速いようです。
※1997以前は「労働力調査特別調査」(2月調査)、
※02年以降は及び労働力調査(詳細結果)」(1月〜3月平均)のデータより

マスコミなどは「今や3人に1人が非正規社員」ということを強調していますが、 それは男女を含めた雇用形態の割合であり、先に申し上げた男女別の雇用形態から考えて見えると、女性の非正雇用者の増加が「3人に1人の非正規雇用」に影響しているのではないでしょうか。

非正雇用者へのアンケート調査で、「現在の就業を形態を選択した理由」の中で一番多かったのは、
男性の場合は、「正社員として働ける会社がなかった」(31.1%)
女性の場合は、「家計の補助、学費等を得たい」(41.1%)

というものでした。
※厚生労働省「就業形態の多様化に関する総合実態調査」(2003年)より

男性の非正規雇用者は、「本当は正社員になりたかった」という人が多いと思われます。当サイト経由で、正社員の求人がメインの株式会社リクルートエージェントに登録した人が一番多かったのも、やはり安定した生活を得られる正社員の需要が根強くあるのかもしれません。 女性の場合は、既に家庭を持っていて、家計を助けるために、そして、家事と両立させるために、割りと自分の都合の良い時間で働けるアルバイト、パート、派遣社員は好都合な人も多いようです。

正社員の生涯賃金は男性が2.32億円、女性が1.78億円

写真 正社員で一生を過ごす人の生涯賃金は、男性の場合2.32億円、女性の場合は1.78億円。一生を非正規社員(週25時間労働)で過ごす男性(生涯賃金0.62億円)とでは、生涯賃金で最大で約1.7億円の差がつきます。


※厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2006年)により、みずほ総合研究所作成

生涯正社員の年金月額は男性17.0万円、女性は14.6万円

年金問題に関しては、社会保険庁のずさんな管理問題もありましたし、将来年金を貰えない可能性があるから払わないという人もいるそうですが、男女共に正規雇用で公的年金に全く加入していない人は、約5%程度です。 残りの95%の正規雇用者は、何らかの形で公的年金に加入しています。

ちなみに、非正規社員の男性が無年金のケースが多いようです。3〜4割ほど、年金に加入していません。一方、非正規社員の女性の場合は、配偶者が厚生年金、共済年金の被保険者な場合も多いので、無年金の女性は1割〜2割程度です。

※男女別、年齢階級別、勤続年数別、一般労働者・短時間労働者別の平均賃金から生涯賃金を計算。年金月額は2008年度時点の給付水準で算出。週25時間労働の非正規社員は国民年金のみ加入(第1号被保険者)、その他は厚生年金に加入とした。
※厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2006年)により、みずほ総合研究所作成

正社員とパートタイム労働者との時給格差は2倍

男性の場合、正社員が時間当たりの所定内給与額は2000円に対し、パートタイム労働者は1000円です。女性は正社員が1500円弱に対し、パートタイム労働者は1000円弱です。ということは、男性の場合、正社員はパートタイム労働者の2倍で、女性は1.5倍程度になります。(05年度)
※厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より厚生労働省労働政策担当参事官室作成